◆合縁奇縁(あいえんきえん)
人と人のめぐりあいも、人と人との交わりにおいて気心が合う合わないがあるのも、すべては不思議な縁。仏教でいう因縁によるものだということ。
【説明】夫婦、恋人など異性関係だけでなく、友人や先輩後輩など、親しい間柄のめぐりあいについても言う。
◆愛別離苦(あいべつりく)
親子、兄弟姉妹、夫婦など、愛しあいむつみあっている者同士が、生別死別を問わず、別れることになる苦しみや悲しみ。この世のはかなさを言ったもの。
【説明】仏教でいう「八苦」のうちのひとつ。
◆月下氷人(げっかひょうじん)
縁結びの神。転じて男女の仲をとりもつ仲人。
【説明】「月下老人」と「氷人」が結び付いてできた語。唐の時代、葦固(いこ)が月明かりの下で不思議な老人から未来の妻を予言されたという故事から。また、晋の時代の令弧策(れいこさく)が、占いの名人に「氷の上に立って下にいる人と話した」という夢を占ってもらったところ、「結婚の世話をする前ぶれだ」と言われ、その通りになったという故事から。
◆一日千秋(いちじつせんしゅう)
一日会わないと千年も会わないように、とても長く感じられること。待ち焦がれるさま。待ち遠しく思う気持ち。
【説明】秋は季節の秋ではなく、年という意味。「いちにちせんしゅう」とも読む。
【類義語】一日三秋(いちじつさんしゅう)
◆有頂天外(うちょうてんがい)
有頂天より、外に出るということから、このうえなく有頂天になること。喜びのあまり我を忘れるさま。
【説明】「有頂天」とは、仏教でいう三界(さんがい)の最上位の天で、ここまでのぼりつめて大喜びし、無我夢中になること。「有頂天外」とは、この有頂天をさらに強めた言葉。
◆疑心暗鬼(ぎしんあんき)
心に疑いを抱いていると、なんでもないことでも恐ろしいものに見えたり、ささいなことに不安を覚えたりすること。
【説明】「疑心、暗鬼を生ず」の略。
◆髀肉之嘆(ひにくのたん)
実力を発揮する機会がこないのを嘆くこと。
【説明】「髀肉」はももの肉の意。中国三国時代、戦場で馬に乗って活躍する機会がないために、ももにぜい肉がついてしまったと、蜀の劉備(りゅうび)が嘆いたという故事から。
◆因果応報(いんがおうほう)
前世や、過去の行いの善悪に応じて、さまざまな結果を報いとして受けること。
【説明】仏教では、善悪の因縁に応じた吉凶、及び禍福の結果を受けると説き、これをこれを因果(原因と結果の意)応報という。善因善果、悪因悪果のどちらも含まれるが、現在、悪いほうの意味で使われることが多い。
◆盛者必衰(じょうしゃひっすい)
勢い盛んな者も、いつか必ず衰え滅びるということ。この世が無常であることのたとえ。
【説明】もともと仏教語で、「盛者」は「しょうしゃ」「しょうじゃ」とも読む。【類義語】生者必滅(しょうじゃひつめつ)
◆晴耕雨読(せいこううどく)
晴れた日には田畑を耕し、雨の日には読書を楽しむ心穏やかな生活。世間のわずらわしさから離れて、田園で過ごす悠悠自適の生活。
◆虎視眈々(こしたんたん)
相手に隙(すき)があればつけ込もうと、機会を狙っているさま。
【説明】「虎視」は虎が獲物を狙って見ること、「眈眈」はにらむ、見下ろすこと。
◆五里霧中(ごりむちゅう)
五里にもわたる深い霧の中で、方向がわからなくなること。転じて、物事の手がかりがつかめなくて、方針や見込みが立てられない状態のたとえ。
【説明】後漢の張楷(ちょうかい)が五里霧という仙術で五里四方の霧を起こしたという故事から。
◆満身創痍(まんしんそうい)
体中が傷だらけの状態。非難や中傷を受けて精神的に痛めつけられたさま。
【説明】「創痍」は切り傷の意味。
■温故知新(おんこちしん)
古い昔のことをよく学んで、そこから新しい考えや説、価値を見出すこと。
【説明】訓読では「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」と読む。孔子が、師たる者の資格を説いた言葉。
■獅子奮迅(ししふんじん)
獅子が猛(たけ)りはやるように、激しい勢い。猛烈な勢いでものごとに取り組むこと。
【説明】「奮迅」は激しく奮い立つ意。
■心頭滅却(しんとうめっきゃく)
心の中のあらゆる雑念を取り払い、無念無想の境地になること。
【説明】「心頭を滅却すれば火も自ずから涼し」の略。